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Navajo WIC Nutrition Program

【サプリメントの健康被害】

010 011 一部のビタミンサプリメントを摂りすぎると健康に害が及ぶ恐れがあるとする驚くべき研究結果が発表され、サプリの使用への再考が迫られています。 これまで、抗酸化サプリは癌や心臓病などの病気予防に効果的と考えられてきましたが、新たな研究はこうしたサプリが有害である可能性を示しています。 非営利団体「公益科学センター(Center for Science in the Public Interest、CSPI)」の栄養学者、デービッド・シャルト(David Schardt)氏は、「『サプリは無害。多ければ多いほど良い』と人々が信じている」ことが問題だと語っています。 「一部のビタミンをそれだけで大量に摂取すると予想もしていなかったような悪影響が出るかもしれない。そのことが徐々に明らかになってきている」「米国ではたくさんの人々がビタミンをまるで宗教のように信仰している」と皮肉っています。米国では2人に1人以上が何らかのビタミンサプリを摂取しており、この「サプリ教」は米国で年間200億ドル(約1兆5000億円)を稼ぎ出すサプリ産業によって奨励されているそうです。 シャルト氏は、米国の企業にサプリの利点について「言いたいことを何でも言える」自由が与えられている点も問題視しています。「食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)が唯一彼らに許可していないことは、病気に関して注意書きを付けることだ」 米国立衛生研究所(US National Institutes of Health、NIH)のマルチビタミン・ミネラルサプリと慢性疾患に関する委員会の委員も務めたことがある米コーネル大(Cornell University)のパッツィ・ブラノン(Patsy Brannon)教授は、サプリを摂る人はたいてい食物から必要な栄養素を摂っているため、「サプリを摂ろうとする人はもともとその必要はないのかもしれない」と指摘しています。「トータルの摂取量を考えていないことの方が心配だ」 専門家らは、ビタミンが不足しがちな妊婦や高齢者ではマルチビタミンなどのサプリが有用という点では一致しています。 だが、それ以外の人については、果物、野菜、食物繊維、動物性たんぱく質をバランスよく摂るヘルシーな食生活で、適度なビタミンと必要な栄養素は十分補えるとブラノン教授は言っています。 今年8月、医学誌「Journal of Nutrition」に、必要な栄養素を摂らず、サプリも摂取していない米国人がかなりの数いるとする調査結果が発表されました。それによると調査対象となった人のうちビタミンC不足は25%、ビタミンA不足は34%、ビタミンE不足は60%もいました。これら3つのビタミンは果物と野菜に豊富に含まれています。

【サプリメントは不必要か?】

009 008 ビタミンサプリメントの摂取は大半の人では必要ないようです。 それどころか、年配女性では死亡リスクが高くなる恐れもあります――。米国医師会(American Medical Association)の内科専門誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン(Archives of Internal Medicine)」に10日、このような研究結果が発表されました。 米国では、2人に1人が何らかのビタミン剤を摂取しています。東フィンランド大(University of Eastern Finland)と米ミネソタ大(University of Minnesota)の研究チームは、200億ドル(約1兆5000億円)規模のサプリメント産業が既に栄養状態の良い国民の寿命を延ばすことに貢献しているかを探るため、米アイオワ州の女性を対象にした健康調査「Iowa Women’s Health Study」のデータ(参加人数3万8772人、平均年齢62歳)を分析しました。 1986年、1997年、2004年のサプリメントに関する自己申告を見ると、当初サプリを使用していたのは全参加者の66%だったが、04年にはこの割合が85%に上がりました。 サプリを使用している人は健康的なライフスタイルを示す指標が高かったそうです。サプリを使用していない人よりも非喫煙者が多く、低脂肪食の割合が高く、運動量も多かった。 ただし、サプリを使用した人の死亡リスクが使用しない人よりも高くなるケースも多数ありました。特に、鉄分のサプリは総死亡リスクの上昇と強く、かつ用量依存的に結びついていました。 一方で、カルシウムのサプリは一貫して総死亡リスクの低下に結びついていました。用量依存性は明らかになっていません。 研究チームは、鉄分サプリの使用者で死亡リスクが高くなる理由について、サプリを使用せざるを得ない根本原因が存在する可能性を排除しておらず、さらなる研究が必要だと述べています。

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